――きっと、君を好きになる/ならない
ジャンル | ~君と未来を探すADV~ |
発売元 | Alcotハニカム |
発売日 | 2012年11月30日 |
原画 | 風見春樹、タコ焼き、Riv、あおなまさお(SD原画) |
シナリオ | 瀬尾順 |
音楽 | Angel Note |
アーティスト | tohko |
総プレイ時間 | 約14時間 |
総合評価 | C |
~あらすじ~
「――きっと、君を好きになる/ならない」
主人公・沢渡拓郎はとある特別な能力を持っていた。それは未来視ができること。
予知夢だったり、突然思い浮かぶイメージだったり、形は様々だが命中率は100%。
しかし、先の事が分かってしまうのも善し悪し。
拓郎は卒業後の進路も、そして、その先の未来も知ってしまった。
人生の結果をもう見てしまったようで、何事にも熱心になれない。
すべての努力がむなしく思えてしまう。
今日も今日とて、用もないのに部室に入り浸るだけの日々。
居心地の良いコミュニティで無為に浪費される青春タイム。
退屈だけど、まあ仕方ない――そんな風に思っていた。
そんな拓郎の前に、一風変わった転校生・三咲爽花が現れる。
驚くべきことに、彼女は拓郎の未来視による予測をことごとく覆す。
「未来は自分でつかむものだ。あらかじめ決まってるものなんかじゃない」
自分とは真逆の考えを持つ少女の登場に拓郎は戸惑う。
そして、ある日の未来視で拓郎は知る。
爽花は近い将来、自分の彼女になる子だと――
拓郎は爽花と結ばれるのか?結ばれないのか?
未来は決まっているのか?決まっていないのか?
■シナリオ
共通約2時間、個別はメインのみ3.5時間、あとは各3時間なかったぐらい。
このブランド特有のまったりとした雰囲気&軽快なテキストは相変わらずで非常に好み。
部活仲間たちとのgdgdな日々をお楽しむ、心地良いまったりだら~りぬるいシナリオは
人によってはメリハリがなく、物足りないかもしれないし、感じ方は千差万別かと。
■キャラクター、グラフィック
ヒロインは全部で4人。しかして、人気は幼なじみの計ほぼ一強に。
まあ、これは仕方ないです。プレイすれば分かりますが、
こんな素晴らしい幼なじみはなかなかお目にかかれないかと。
常にボケを狙ってくるまさに肉食系女子(笑)なのですが、
主人公と同じ能力を持つ青春大好き少女、放送部の女神、
他作品ならもっと話題になったであろう超絶ブラコン妹を差し置き、
幼なじみヒロインとして落ちこむ主人公を支えてくれたり、
ある時は良き友人として一緒にバカやってくれたり、とにかく幼なじみやってくれてます。
なにより、健気過ぎるところがまたグッと来るんですよね。
机の・・・いや、なんでもないです(笑)
そして二番手にはこちらも同じく幼なじみの流々兄貴!
計と同じく主人公の幼なじみであり、計と一緒に場を引っ掻き回したり、
時には放送部を(機械的な意味で)牽引したりとまさに獅子奮迅の活躍!
計に負けず劣らずの魅力あるヒロインでした。サブですけどね!(笑)
今作の原画担当はハニカムでおなじみの3人。もちろんSDも。
塗りは比較的に大人しめな印象でしたが、作風に反してなかったで大丈夫。
大人な先輩にRiv先生を充てがったのは正解だったと思います。
■音楽、CV
OP『SIGNAL』は汗臭くない爽やかでまぶしい青春ソング!
特に歌詞が良いです。過去から未来への羽ばたき感とかね(適当)
また、2番の歌詞がとにかく素晴らしいです。本編をやれば分かりますが、
とあるヒロインルートのストーリーをなぞっているんですよね。
『主人公、そして仲間たちに救われた。今度は自分が守ってあげる番だ!』
という決意がバシバシ伝わってきました。中間奏への繋がりも◎。
CV陣はメインに旬な方たちが。違和感はまったくなし。
中でもやはり群を抜いてよかったのは計ですかね。
主人公との微妙な距離感をあそこまで絶妙に演じてしまうとは……恐ろしや。
感想
メインヒロインが一番地味だったこの作品。そうでもないですが。
キャラ的にコレ!という属性が無かったのは痛かったですけどね。
とにかく良かったのは幼なじみである計&流々のお馬鹿コンビ。コレに尽きます。
最強最悪のこのゴールデンコンビはいつでもどこでもボケ&ツッコミをしてくれやがり、
笑いでもシリアスでも泣いちゃうシーンでも、良い意味でトラブルメーカーでした。
この二人のしょうもない話に何度笑ったことかもう忘れましたよw
とにかく息ぴったりのダブル幼なじみでした。やはり幼なじみっていいですよね!
残念だった点といえば、作品の根幹でもあったであろう
未来視設定がほとんど活かされていなかったことでしょう。
未来を予測することで、ヒロインたちを窮地から救うという
感動的な展開があるだろうなあなんて誰もが思っていたでしょうが、
実際はというと、あえてそれを(ほぼ)無視、というか
未来視の必要性を感じることのない、部活動中心の爽やかストーリーでしたからね。
とはいうものの、この作品のコンセプトとして未来視設定を
全面に押し出していたから残念に感じてしまったわけで、
そうじゃなかったら別になんとも思わなかったでしょうねおそらくは。
あとはフルプライスだったことですかね。シナリオ量が価格に見合ってないし、そもそも、
このブランドが売れるきっかけとなったのはやはり、ミドルで出してきたからでしょうし、
あとは担当ライターさんもミドル向きなんじゃないかなと個人的に思っています。
儲け的には苦しいかもしれませんが、このブランドを大切にしていってほしいので。
最後に
歴代最強クラスの幼馴染みと出会えるというだけでお得な作品だと思います。
いろんなことはあえて無視して、放送部で仲間たちと一緒に青春しよ―ぜ!
お気に入りキャラ
計、流々
おすすめ攻略順
先輩→ナナギー→計→爽やかさん
※ここから先は各ルートの攻略感想です。クリア順で記載。
一応、ネタバレ注意で↓↓↓
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